「フィンランド 育ちと暮らしのダイアリー」を読んで その①

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一度は訪れたい国の1つ、フィンランド。というより、物価が高いけれど、できることなら住みたい国の1つ。大きな政府で老後まで安心して暮らせる国、白夜、オーロラ、ムーミン、サンタクロース、WLB先進国、そしてAnna。そんなイメージのフィンランドに関する本を初めて読んでみた。

初めてドイツでホームステイした時、すでに大学で2年もドイツ語を学んでいたにもかかわらず、生活に密着したドイツ語の単語を知らなかったことに気づいた。clean, cloudといった、いわゆる中一レベルの英単語に相当するドイツ語の単語を知らない自分自身に驚いた。ステイ先のママは英語が分からなかったので、同じくホームステイしていたフィンランド出身のAnnaが、単語が分からず戸惑う私に英語に訳してくれた。Annaは、ドイツの大学に通うためにステイしていて、Annaの最後の1週間を一緒に暮らし、彼女はフィンランドへ帰国した。初海外、初ドイツで戸惑いながら生活を始めた私にとって、最初の1週間だけだったけれど共に過ごしたAnnaの存在がありがたかった。

そんなAnnaを思い出しながら読んだ本「フィンランド 育ちと暮らしのダイアリー」(藤井ニエメラみどり著・高橋睦子解説)。妊娠時から就学まで無償で受けられる公的サポート、高校までの授業料と給食費も無償等、大きな政府ならではの制度は、やはり住んでいる人々にとって大きな安心感を与えている。フィンランドの教育現場は、国が決めた教科書はなく、定められたカリキュラムに沿って、教師が自由に教科書を選び、自由に作っていくというスタイル。日本の小学校も私の時代とは違い、いろいろなアプローチや取り組みがされてきているな、と日々子どもを通して感じているものの、それでもフィンランドの教育現場の数々の事例に「なんと斬新な!」と驚いた。実際の授業の事例もいくつか紹介されていて、日本はまだ「皆と一緒」の枠から抜け出せていないのだなと気づかされた。

バリエーションの豊富な選択授業、15歳で体験する2週間の職業体験。自分は何が好きで、どんな事が得意で何に向いているのか、ということを義務教育を通して見つけやすいようになっていた。教育を通して、自分で考え自分で決めるという「主体性」が育まれていることを知った。

そしてやはり北欧の国!男女ともに働き、男女ともに育児・家事を担うことが普通であり、「イクメン」なんて言葉は存在しないのだが、その理由は、男女ともに働かなければ国としてやっていけないからと、人口を知って納得した。フィンランドの人口は550万足らず。フィンランドももちろん人口オーナスの国。男女ともに働き、男女ともに子育てをしていかなければ、国として立ちいかない、ということだと。

またなぜ北欧は大きな政府なのだろうという日頃の疑問も、地理的状況や歴史を考えてみることで、分かったような気がした。それは、すぐ隣にソビエト連邦という社会主義国家があったということ、歴史的にもロシアの存在に翻弄されてきたということが大きいのだろうと思った。社会主義の影響を受け続ける中で、資本主義を貫いていくには、大きな政府として国を治めていくしかなかったのではないか。

その②に続く…

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