ドイツの話ではなく、また、たまたまフィンランドについてのお話。明日、駐日フィンランド大使館の参事官の講演会が琉大である。大学の講義の一環としての位置付けの講演会とのこと。
先週、ドイツ人のW先生から我が家へチャイルドシートを貸してほしいという依頼があった。友人がドイツから遊びに来られるのかな、と思っていたら、この参事官が沖縄へいらっしゃるということで、空港までお迎えに行くのに必要だと。彼は奥さんと子ども二人と共に沖縄へ来られるので、そのためにチャイルドシートが2つ必要だということだった。
仕事に奥さんと小さな子どもを連れてくるなんて!?というのが日本の一般的な感覚ではないだろうか。主催者の先生方も驚いたとのこと。フィンランドの留学生に聞いてみると、「フィンランドでは普通」という回答だったらしい。
仕事、出張でせっかく沖縄へ行くのだから、ついでに休暇も兼ねて家族と行こうというのは、日本でもめずらしくなくなってきた、と思う。でも、奥さんだけならまだしも、家族と一緒に来る場合は半分プライベートなのでと、日本人なら主催者側のお迎えを遠慮するのではないかな、と思う。家族で行くからと、主催者側にわざわざチャイルドシート2つを用意をしてもらい、普通にお迎えをしてもらう、という感覚は、まだ日本にはないよなーーーと。フィンランドは家族に優しい社会なのだ、と実感した出来事だった。
仕事には厳しさも必要で、「家族に優しい」こととのバランスが日本ではまだ難しい。「家族に優しい」会社や社会だからといって、会社に甘えたり、適当に仕事をしていては、会社の経営や国の経済は成り立たないだろう。1人1人が自律していることが求められる。「家族に優しい」会社や社会だからこそ、求められる「厳しさ」もあるだろう。
そんな参事官は明日どのようなお話をされるのだろうか。タイトルは「Finland – an EU coutry close to Japan」。本当に~~??と疑いたくなるようなタイトル(笑)。フィンランドのお話を沖縄で直に聴くことができる機会はないから、私も興味津津。